今でも投げも取りも、要は通過授受を現役で行っております。

　キャリアの通過授受を定期列車でおこなっているのは、因美線の急行砂丘が廃止された以後、小坂精錬鉄道線の茂内駅とこの水島臨海鉄道の水島駅の２駅のみだと考えられます。
　東水島駅（主にコンテナを扱う貨物駅）〜水島駅はスタフ閉塞を行っており、倉敷市駅〜東水島駅を直通する貨物列車では水島駅で通過授受を実施しております。しかし、水島駅は運転扱い上は無人駅なのです。いったい誰が授受器にキャリアを設置しているのでしょうか？疑問です。
　なお、東水島〜倉敷貨物ターミナル間の列車は、水島駅でのスタフ授受は行わずにそのまま倉敷貨物ターミナルへ持って行ってしまいますので、ご注意下さい。

　水島臨海鉄道の水島駅周辺は立体交差化しており、しかも授受器がある場所は、ホームとは反対側の防音壁側でして、撮影は物理的に大変に難しいです。唯一一般人が使える撮影足場としては、ダイエー水島店の立体駐車場があります。５階か６階から最低でも４００ｍｍ以上で撮影すれば、何とか見ることができます。
　しかし、すでにダイエーは閉店しており、立体駐車場は月極駐車場に変わっており、３階より上は閉鎖される旨の掲示が貼られており、撮影ができなくなるのは、時間の問題だと思います。